2012年3月27日火曜日

薬に詳しい方、できればお医者様に回答頂ければ・・。

薬に詳しい方、できればお医者様に回答頂ければ・・。

主人(36歳)が2回目の深部静脈血栓症になりました。今後永久的にワーファリンを飲む事になりそうです。

前回発症から10ヶ月程でワーファリンの服用を中止した所、1年後に再発しました。

前回・今回とも色々検査をしましたが、原因が解らず・・という事です。



今回で2回目なので、医師からは永久的にワーファリンを飲んだ方がいいと言われているのですが、まだ若いのでこれから長い間薬を飲み続けて大丈夫なのでしょうか?

ワーファリンというと、血が止まらなくなる・出血しやすくなるなどの怖い副作用ばかりが気になってしまいます。

ワーファリンについて、色々教えて下さい。

実際長く服用している方の回答も頂けると嬉しいです。







深部静脈血栓症を2回発症されていますので、永続的な内服が必要と思います。

36歳と大変お若いので、何らかの原因があると考えたいところです。以下の病気は全て否定されているでしょうか?

アンチトロンビン欠損症、プロテインC欠損症、プロテインS欠損症、抗リン脂質抗体症候群、悪性腫瘍など。とくに、抗リン脂質抗体症候群は極めて発症頻度が高い疾患ですし、特殊検査をしませんと診断がつきません。



さて、ワーファリンですが、血液をさらさらにするお薬ですが、副作用があるのも事実です。





【ワーファリンの副作用】



1)出血:しかし、トロンボテストまたは、PT(INR)を定期的にチェックすることで、通常は問題になりません。

2)催奇形性:挙児を希望される女性でのみ問題になります。





【ワーファリン内服中の生活上の注意】



1)ビタミンKの多い食事、特に、納豆は食べれません。ワーファリンというのはビタミンKの拮抗薬です。ビタミンKが大量に含まれる納豆を食べますと、ワーファリンの効果が打ち消されてしまい危険です。もちろん、ビタミンKは内服できません。骨のお薬に、ビタミンKがありますが、ワーファリン内服中には処方できません。



2)どこの病院へ行っても必ず自分はワーファリンな内服中であることを伝えましょう。たとえば歯科で抜歯する時も注意が必要です。ただし、最近は抜歯程度ではワーファリンを中断しない方が多いです。あるいは整形外科に受診した時もワーファリン内服中であることを伝えましょう。



3)お薬との相互作用:多数ありますが、長い人生に中で最も多いのは抗生剤でしょうか。数日の抗生剤なら問題にならないことがほとんどですが、1週間以上の抗生剤の投与がありますと、ワーファリンが効きすぎてしまうことがあります。



4)ワーファリン手帳の携帯:あってはいけないですが万一交通事故などに遭遇した場合に、自分がワーファリン内服中であることがすぐ分かると良いです。事情によっては自分の口で伝えられないこともあるでしょう。ワーファリン手帳には、血液検査のデータを書き込みますので、どの程度のコントロールかも第三者にわかります。



5)ワーファリンの中和:このことが必要になることはまずありませんが、万一あるとすれば脳出血、事故による大量出血くらいでしょうか。ビタミンKの点滴静注で半日でワーファリンの効果は消失します。半日も待てないときは、新鮮凍結血漿で速やかに効果が消失します。重症の出血の場合は、ノボセブンが有効という報告もあります(保険は通っていないのと、極めて高価なのがネックですが)。ワーファリン内服中の人は多いですが、中和が必要なことがあったという人は例外的でしょう。



6)打撲、転倒はしないように:血腫を作ってしまうことがあります。スポーツも柔道、サッカーなどは避けた方が良いでしょう。水泳などは問題ないです。





【参考記事】分かりやすく書かせていただいています。ご参考となれば幸いです。

ワーファリン

http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4156



深部静脈血栓症

http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4149



抗リン脂質抗体症候群

http://aachan1219.jugem.jp/?eid=4153



病気、症状一般

http://aachan1219.jugem.jp/

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